公開から年数が経過した2026年の現在においても、岐阜県飛騨市古川町や長野県諏訪湖には世界中からアニメファンや観光客が訪れ続けています。現地を訪れた巡礼者コミュニティやSNS上の生の声、自治体の受け入れ態勢を調査すると、映画の熱量をそのまま感じられるポイントと、事前に把握しておくべき現実が見えてきます。
飛騨古川駅の跨線橋から見下ろすワイドビューひだ(現・特急ひだHC85系)の停車風景を撮影したファンからは、「作中そのままのアングルで鳥肌が立った」「駅員や地元の方々が温かく撮影スポットを案内してくれた」といった感動の声が多く寄せられています。飛騨市図書館では、館内撮影の許可制ルールを導入したことで、一般の読書利用客のプライバシーを守りつつファンの満足度を高める共存モデルが確立されました。
一方で、湖のモデルである長野県諏訪市の「立石公園」を訪れた旅行者からは、次のような実体験に基づく注意喚起が挙がっています。
「日没直前の『かたわれ時』は息を呑む絶景だが、週末の夕方は展望デッキや駐車場が非常に混雑する。最寄りの上諏訪駅から歩くと急な登り坂が続き40分以上かかるため、タクシーの利用や歩きやすい靴の準備が必須」
また、御神体のモデルである伊豆諸島の青ヶ島に関しては、「到達難易度が日本国内でも最高クラス」として知られます。八丈島からの連絡ヘリ(東京愛らんどシャトル)は座席数が9席と極めて限られており、定期船「あおがしま丸」は黒潮のうねりによって就航率が50〜60%程度に落ち込む日も珍しくありません。「気軽な日帰り観光は不可能であり、数日間の予備日程と宿泊施設の事前予約がないと渡航自体が困難」という現場のリアリティが存在します。