国語文法において、カ変と並んで頻出するのが「サ行変格活用(サ変)」です。両者は活用表の響きが似通っているため、初学者が混同しやすい単元となっています。
サ変の本質は動詞「する(古文では『す』)」ですが、カ変との決定的な違いは「造語力の圧倒的な広さ」にあります。カ変は「来る」という単独動詞(および「持ってくる」「やって来る」といった少数の複合動詞)に限られるのに対し、サ変は「勉強する」「運動する」「達する」のように、あらゆる名詞や漢字と結合して無数の動詞を生成できます。
また、文法問題で頻出する「〜てくる」「〜にくる」という文構造の品詞分解では、以下の見分け方が鉄則です。
- 補助動詞としてのカ変:「雨が降ってくる」の「くる」は独立した動作ではなく前の動詞を補助する役割だが、文法上の活用分類はカ行変格活用となる。
- 複合動詞としてのカ変:「持ち来る」「連れて来る」など、語尾に「来る」が組み込まれている動詞全体がカ変の活用規則に従う。