愛知県知多郡南知多町山海に位置する荒熊神社は、知多半島南西部の丘陵地に佇む神社です。主祭神として「荒熊大神(あらくまのおおかみ)」をお祀りしており、古くから霊験あらたかな神仏習合・民間信仰の拠点として篤く尊崇されてきました。
荒熊大神は、猿田彦大神の系統を引く「みちひらき」の神威を持ち、伏見稲荷の神霊や白狐の加護とも深く結びついています。地元漁師の大漁祈願や海難除け、さらには近隣商人の繁栄祈願から始まり、時代を経て現代では全国から事業家や経営者、人生の転換期を迎えた人々が祈願に訪れるパワースポットへと発展しました。
境内へ足を踏み入れると、まず目を奪われるのが山肌を登るように配置された朱色の鳥居群です。木々の間を縫うように続く参道を一段ずつ登り詰め、標高約50メートルの高台にある本殿前に到達した瞬間、目の前には伊勢湾の壮大なパノラマが開けます。天候に恵まれた日には対岸の三重県・鈴鹿山脈や志摩半島までクリアに見渡すことができ、夕刻には海面を黄金色に染め上げる日没の絶景が参拝者を迎えます。