高畑充希のキャリアにおいて、明確に「体当たり演技」として映画ファンの度肝を抜いた金字塔が、2016年公開の映画『アズミ・ハルコは行方不明』(松居大悟監督)です。
本作で彼女が演じたのは、地方都市で鬱屈とした日々を過ごし、愛を渇望する奔放なギャル・愛菜(あいな)。劇中では、ラブホテルでの生々しい絡みや車中での扇情的なベッドシーン、さらには男性にすがりつくような赤裸々な性愛描写に挑みました。これまでの爽やかなイメージを完全に脱ぎ捨て、どこか痛々しくも生命力に溢れた女性を怪演したことで、批評家筋からも絶賛を浴びました。
さらに近年、大きな話題を呼んだのがAmazon Prime Videoで独占配信されたドラマ『1122 いいふうふ』です。後に私生活でもパートナーとなる岡田将生と夫婦役を演じ、「婚外恋愛許可制」というタブーに踏み込んだ本作では、セックスレスに悩む夫婦のリアルな寝室での葛藤や、繊細で生々しいキスシーン・触れ合いが克明に描かれました。単なる刺激物としての濡れ場ではなく、現代の結婚観・性愛観を抉り出す迫真の演技が大きな共感を呼んでいます。