石田ゆり子さんの猫発信を語るうえで外せないのが、扶桑社から刊行されベストセラーを記録した書籍『ハニオ日記』です。愛猫ハニオの主観的な視点から、ひらがなを多用した「〜とおもう」「おかーさん」といった愛嬌あふれる語り口で日々の出来事が綴られ、多くの読者を魅了しました。
この書籍が特筆すべきは、単なるタレントのペットフォトエッセイにとどまらない点です。著者の意向により、書籍の印税や関連グッズの収益は、保護犬・保護猫の医療費支援や保護シェルターを運営する動物愛護団体へ全額寄付される仕組みが取られています。
自らの影響力を私的な利益ではなく、構造的な社会課題である動物福祉(アニマルウェルフェア)の向上へと還元する姿勢は、出版界や愛護団体関係者からも極めて高い評価を得ました。読者が本を購入して楽しむ行為そのものが、間接的な保護活動支援につながる持続可能なチャリティモデルを提示した好例です。