木材選びにおいて最も慎重に見極めるべきなのが、木の節 種類とその状態です。節はすべて同じ状態を保っているわけではなく、製材された時点での枝の生死や結合状態によって明確に分類されます。特に押さえておくべきなのが、生節 死に節 違いです。
「生節(いきぶし)」は、枝が生きて活動している間に幹に巻き込まれたものを指します。周囲の幹組織と細胞レベルで密接に結合しているため、硬度が高く、製材後もポロリと脱落する心配はほとんどありません。一方、「死に節(しにぶし)」は、日光不足などで自然に枯れ落ちた枝の根元が、その後に成長した幹に巻き込まれたものです。枯れた枝の組織は周囲の幹と結合しておらず、周囲が黒く変色しているケースが目立ちます。乾燥や振動によってこの死に節が抜け落ちてポッカリと穴が開いた状態を「抜け節(ぬけぶし)」と呼びます。
設計やDIYの現場で気になるのが、木材 節 強度 影響です。林野庁の木材強度試験データや構造力学の観点から見ると、柱や梁といった構造材において、引張力がかかる部位に大きな節が存在すると、繊維の乱れ(木理の傾斜)によって強度が局所的に低下します。そのため、建築基準法に基づくJAS規格(日本農林規格)では、構造材における節の大きさや割合が厳格に規定されています。一方で、フローリングや壁材、家具の天板といった内装造作材においては、圧縮や曲げに対する日常生活レベルの荷重で節が原因となって板が真っ二つに割れるような事態はまず生じません。