ネット上で「アンパンマン 初期 怖い」と検索する多くの人が衝撃を受けるのは、単なる作画の違いにとどまらない、重苦しい世界観と生々しいビジュアルです。アンパンマン初期の怖い理由詳細まとめとして分析すると、読者に戦慄を与える決定的な要素は主に4点に集約されます。
第1の要因は、1973年にフレーベル館から刊行されたキンダーおはなしえほん版アンパンマンにおける独特の画風です。現在のアニメ版のような鮮やかな原色使いではなく、茶褐色や灰色を基調とした低彩度の背景に、土気色の陰影が深く描かれていました。薄暗い荒野や砂漠のような空間を、ボロボロのマントを羽織ったヒーローが孤独に飛ぶ構図は、読者に言い知れぬ不安と孤独感を植え付けます。
第2の要因であり、最大のトラウマ要素とされるのが、アンパンマンの顔を食べさせる描写が怖い理由そのものです。現在のアニメではちぎったパンが光ったり、綺麗に丸く欠けたりするソフトな演出がなされています。しかし原作初期では、空腹の旅人や子どもたちがアンパンマンの頭部に直接かぶりつき、むしゃむしゃと咀嚼(そしゃく)する様子が生々しい筆致で描かれていました。顔の半分以上が無残にえぐれ、最終的には「頭部全体がなくなって首だけの状態で飛ぶ」という衝撃的なカットすら存在します。
第3に、初期アンパンマン人間のおじさん設定の存在です。実はパンの妖精として誕生する前、1969年に月刊誌『PHP』で発表された短編童話『アンパンマン』では、マントをつけた普通の小太りな中年男性でした。空腹の人々にパンを届けるものの、戦争中の敵国上空で高射砲に撃ち落とされるという、あまりにも生々しい結末を迎えています。この「人間がボロボロになって死んでいく」という原点設定の残酷さが、後世の読者に強い衝撃を与えているのです。
第4の要因として、ばいきんまん初期デザインの比較が挙げられます。現在のようなコミカルで愛嬌のある悪役ではなく、初登場時のばいきんまんは黒い影のような肉体に巨大な複眼を持ち、羽音を響かせて疫病や腐敗を撒き散らす「本物の病原菌・害虫」としてのおぞましさを全面に出した造形でした。子どもが直感的に恐怖を抱くのも無理はありません。