多くの飲食店が巨大な電飾看板や目立つファサードで集客を競うなか、港町のモンキチが選んだ戦略は真逆でした。店舗の外観には一切、店名を示す看板が見当たりません。この徹底ぶりが、口コミサイトやSNSで熱狂的な支持を集める最大の着火点となりました。
店舗の所在地は、JR札幌駅北口から徒歩1分という一等地。ヨドバシカメラの斜め向かい、地上に「auショップ」が入居する雑居ビルの地下1階にひっそりと鎮座しています。通りを歩いていても看板らしきものは見当たらず、階段を降りた先にある重厚な扉を開けて初めて、活気あふれる酒場であることがわかる構造です。
この「知る人ぞ知る秘密基地感」が現代の消費者の心理的探求心を刺激しました。来客が「看板のない店を見つけ出した」という達成感とともにSNSへ投稿し、それを見たフォロワーが「この店は何なのか」と検索する好循環が生まれ、検索ボリュームが急上昇したのです。