2023年以降の旧ジャニーズ事務所の解体とSTARTO ENTERTAINMENTへの移行は、赤西仁を取り巻く業界環境にも劇的な地殻変動をもたらしました。長らく続いていた「辞めジャニ」に対するメディア側の過度な忖度が撤廃され、赤西の地上波バラエティ番組への出演が相次いで解禁。2023年末のフジテレビ系『まつもtoなかい』への出演を皮切りに、かつてタブー視されていた元所属タレントと現役タレントの境界線は急速に融解しています。
この歴史的な雪解けの中で浮上したのが、「ジャニーズ復帰の噂」や「滝沢秀明氏率いるTOBEへの合流説」です。しかし、業界内の動向や赤西自身のこれまでの発言を冷静に精査すると、そうした推測の多くはファンの願望が先行したものであることが分かります。
まず、旧ジャニーズ創業者のジャニー喜多川氏が2019年に逝去した際、赤西は自身のSNSで次のように追悼コメントを発表しました。
「ジャニーさん、僕を創ってくれてありがとう。たくさんの愛をありがとうございました。安らかに眠ってください」
このメッセージに象徴されるように、赤西は育ての親であるジャニー氏への個人的な恩義を抱きつつも、事務所の組織体制そのものとは早くから適切な距離を保っていました。STARTO ENTERTAINMENTに対しても同様で、現在の社長陣や所属アーティストへの個人的な敬意は持ちつつも、自身が心血を注いで築き上げた個人事務所「Go Good Records」を手放してまで専属契約を結ぶ動機は皆無と言えます。
同様に、滝沢秀明氏が主宰する「TOBE」への電撃合流説についても、現実味は極めて薄いと見られています。赤西は滝沢氏と古くからの盟友関係にあり、SNS上でフランクなやり取りを交わす場面は見られるものの、赤西はすでに10年以上独立採算で黒字経営を継続している経営者です。誰かの傘下に入る必要性は構造上存在せず、仮に連携があるとすれば「TOBEタレントへの楽曲提供」や「共同ライブイベントの開催」といった、対等なビジネスパートナーとしてのコラボレーションに限定される見通しです。