天長10年の秋、山階寺の静寂の中で奉納された「伊都内親王願文」。そこに記された文字群は、千二百余年の風雪を耐え抜いた今もなお、乾ききることのない墨の生々しさを放っています。それは、様式美や権威主義に収まることを拒否し、人間の祈り、嘆き、そして筆を執った者の圧倒的な才気を紙面に焼き付けた魂の記録にほかなりません。
整然とした美しさがもてはやされる時代にあって、不均衡と衝動の中に宿る崇高さを提示し続ける本作。三の丸尚蔵館のガラス越しに、あるいは臨書の墨跡を通して対峙するとき、私たちは書の技術を超えた「書くという行為の根源的なエネルギー」に直面することになります。 (出典: 伊都内親王願文 特徴(Yahoo!ニュース))
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