裁判員裁判において最大の争点となったのは、保見の刑事責任能力の有無でした。弁護側は「保見は妄想性障害に罹患しており、犯行時は心神喪失または心神耗弱の状態にあった」として無罪または減刑を主張。しかし、精神鑑定や犯行の計画性(事前に凶器を準備し、携帯電話や免許証を残して山中に潜伏した行動)から、山口地裁は完全責任能力を認定し、2015年に死刑判決を言い渡しました。
その後、広島高裁も控訴を棄却。2019年7月、最高裁判所が上告を棄却したことで、保見光成の死刑が正式に確定しました。
2026年現在、保見光成死刑囚は広島拘置所に収監されています。高齢となった保見は拘置所内で静かに日々を過ごしていると伝えられますが、被害者遺族への謝罪や悔悟の念が公に示されたことはありません。事件現場となった郷集落は、事件後に住民の転出が進み、現在は人影もまばらな廃村同然の静寂に包まれています。