熊本市龍田を検討する上で、最も慎重な見極めが求められるのが白川の氾濫リスクとハザードマップの浸水想定です。龍田地区は南側を阿蘇外輪山から熊本市街地へと注ぐ一級河川・白川に面しており、過去には1953年の「6・26水害」や2012年の「九州北部豪雨」において、白川の水位急上昇に伴う内水氾濫や低地の一部冠水被害を経験しています。
国土交通省九州地方整備局および熊本市が公開する最新の洪水ハザードマップ(想定最大規模降雨:白川流域の24時間総雨量647mm)を確認すると、龍田エリアは「白川沿いの低地部」と「立田山麓から広がる河岸段丘の高台部」で明暗がはっきりと分かれます。
白川に隣接する龍田1丁目の一部や堤防沿いの低地エリアでは、0.5m〜3.0m未満の浸水想定区域が指定されている箇所が存在します。一方、龍田3丁目〜8丁目、上龍田、龍田陣内などの台地上に位置する住宅地は、標高が白川の水面より十数メートル以上高く、洪水浸水想定区域の対象外となっています。
国交省による河道掘削や堤防補強工事が継続的に進められた結果、近年は治水安全度が大幅に向上していますが、土地や戸建てを購入する際は、標高データとハザードマップ上の着色状況を番地単位で照合することが不可欠です。