愛知県警察本部が本格捜査を進めるにつれ、事態は単独の偶発事件にとどまらない広がりを見せた。押収された車両やスマートフォンの位置情報ログを解析した結果、兵庫県、京都府、静岡県など、複数府県の幹線道路で同様の被害相談が相次いでいたことが判明する。
各地で報告されていた「走行中に突然パチンという音がして車体に傷がついた」「怪しいワゴン車に追尾された」という未解決の事案が、一本の線で繋がった瞬間だった。警察庁交通局はこの事態を重く受け止め、各都道府県警に広域連携を指示。高速道路網を悪用した連続器物損壊・暴行事案として合同捜査本部が編成された。
移動の自由を履き違え、各地で無差別な攻撃を繰り返していたこの行動パターンは、道路交通の根幹を揺るがすテロにも等しい行為として厳しく追及されることとなった。