ロッテグループ創業者である重光武雄氏の私生活は、日韓両国にまたがる複雑な家族関係で知られています。武雄氏は日本統治下の朝鮮半島に生まれ、1940年代前半に単身日本へ渡航。戦後の混乱期に石鹸やチューインガムの製造・販売を手がけ、一代で巨大製菓メーカー「ロッテ」を築き上げました。
その激動の創業期に出会い、武雄氏の伴侶となったのが重光初子(旧姓:竹森初子)氏です。当時の武雄氏には韓国に残してきた先妻・盧順和(ノ・スンファ)氏との間に長女(辛英子/シン・ヨンジャ氏)がいましたが、戦後の日本での生活と事業基盤を固める過程で初子氏と婚姻関係を結びました。初子氏は武雄氏との間に、後にロッテグループの経営を二分することになる長男・重光宏之(辛東主/シン・ドンジュ)氏と次男・重光昭夫(辛東彬/シン・ドンビン)氏をもうけています。
初子氏は表立った役員就任やメディア出演を極力控え、専業主婦として家庭を守る一方、ロッテの頂点に位置する資産管理会社「光潤社」の株式を保有するなど、創業家の最重要インナーサークルとして絶大な影響力を保持し続けました。