アパレル業界の最前線やSNSコミュニティ(5ちゃんねる、X、ファッション系知恵袋)を定点観測すると、ストリートファッションに対するユーザーの意識変化が如実に現れています。
顕著化する「ロゴ疲れ」とコミュニティの本音
ファッション掲示板やコミュニティにおいて頻繁に見られるのが、「胸や背中に巨大なブランドネームが入った服を着るのが気恥ずかしくなった」という声です。2020年代初頭のハイプ(過熱)ブームを経て、消費者は「ブランドの看板を背負うこと」よりも「自分自身の骨格や雰囲気に合った服を着ること」を重視するようになっています。
展示会の現場でバイヤー陣に取材した際にも、次のような証言が一致して得られました。
「お客様が求めているのは、パッと見の派手さではなく、触れた瞬間にわかる生地の重厚感や、横から見たときの袖の立体的な落ち感です。ロゴが小さくても、カッティングだけでそのブランドだと分かる服が一番売れています。」(都内大手セレクトショップ バイヤー談)
この証言が示す通り、現在のストリートにおいて真の評価を得ているのは、デザインの構造そのものに美学が宿っているアイテムです。