突発的な大火災、幹線道路での多重事故、あるいは繁華街で発生した凶悪事件において、府警担当記者や支局カメラマンがいかに初動を起こすかがローカル報道の生命線です。カンテレ(関西テレビ放送)では、大阪本社報道局を中核に、阪神・神戸・京都・和歌山などの各支局と連携し、発生から最短3分での一報送稿を可能にするデジタルネットワークを運用しています。
従来の地上波テロップによる速報に加え、現在はスマートフォン通知やWebポータルへリアルタイム配信する「カンテレNEWS速報」が定着しました。特に、ヘリコプター空撮映像や定点カメラのライブフィードを即座にクラウド経由で処理するインフラ整備が進んだことで、関西の事件事故速報における映像の初動スピードは民放他系列をリードする場面が目立ちます。
事件現場の取材において特筆すべきは、単なる「何が起きたか(Fact)」の伝達にとどまらず、現場周辺住民の証言採集や防犯カメラ映像の独自入手といった「状況の多角的な肉付け」が極めて迅速に行われる点です。警察発表を鵜呑みにせず、現場の痕跡から矛盾点を洗い出す検証報道の姿勢が、速報段階から組み込まれています。