現在でこそオフィスで扱う書類の大半はA4ですが、かつての日本ではB判(特にB5やB4)が主流を占めていました。ここにビジネス書類規格理由の大きな転換点があります。
B判は、江戸時代の公用紙「美濃判」の寸法に由来する日本独自の寸法体系をルーツに持ちます。明治以降の公文書や学校教育に深く浸透していましたが、1990年代に入り大きな変革が訪れます。1993年、政府は行政文書の規格を国際標準である「ISO 216(A判)」に準拠したA4サイズへ完全統一することを閣議決定しました。
この標準化により、国際取引における文書互換性が向上し、OA機器(プリンター、スキャナー、ファクス)のグローバル展開が加速しました。民間企業も官公庁の動きに追従した結果、現代のビジネスシーンではA4が絶対的な共通言語となった経緯があります。
採用現場における履歴書サイズ比較でもこの影響が顕著に見られます。転職市場では職務経歴書とサイズを揃える目的から「A4(見開きA3)」が主流となっており、記載できる文字数の多さや職歴のアピール力で有利に働きます。一方で、新卒採用やアルバイト応募など、経歴がシンプルで余白を目立たせたくない場合には「B5(見開きB4)」が現在も選ばれるケースがあります。