「キリスト教信者でなくても聖堂内に入っていいのか」という疑問を持つ方は多いですが、答えは「誰でも自由に入館可能」です。聖イグナチオ教会は「すべての人に開かれた祈りの家」として門戸を開いており、静かに心を落ち着かせたい一般の来訪者を温かく迎えています。
主聖堂に足を踏み入れると、天井に広がる和紙を想起させる幾何学構造の天窓から柔らかな自然光が降り注ぎます。そして正面奥に鎮座するのが、世界最高峰の響きを奏でる大型パイプオルガンです。数千本のパイプから生み出される重厚な音色は、聖堂の優れた音響設計と相まって圧倒的な美しさを誇ります。定期的に開催されるオルガンメディテーション(演奏会)では、信者・未信者を問わず多くの音楽愛好家がその荘厳な調べに耳を傾けています。
ただし、教会は観光地ではなく神聖な祈りの場です。見学に際しては以下の基本マナーを厳格に守る必要があります。
- 静粛を保つ:聖堂内では私語を慎み、携帯電話は必ずマナーモードまたは電源を切る。
- 撮影の禁止:聖堂内部での無断撮影、特にミサ中の写真・動画撮影やフラッシュの使用は一切禁止。
- 飲食・服装の配慮:堂内での飲食・喫煙は厳禁。極端に露出の高い服装や帽子を着用したままの入館は避ける。
- 内陣(祭壇周辺)への立ち入り禁止:十字架や祭壇が置かれている一段高いエリアは司祭や奉仕者専用の聖域のため、立ち入らない。