水耕栽培でパセリを育てる際、品種の選択も重要な要素です。日本で馴染み深い縮れ葉の「モスカールドパセリ(カーリーパセリ)」と、平葉で欧米料理に多用される「イタリアンパセリ」では、風味や使い勝手に明確な違いがあります。
モスカールドパセリは苦味と香りが強く、料理の彩りや揚げ物の添え物として少量ずつ使うのに適しています。対してイタリアンパセリは葉が柔らかく苦味がマイルドで、パスタやスープ、サラダに大量に混ぜ込んで食べる用途に向いています。どちらも水耕栽培の基本的な手順は同一ですが、イタリアンパセリの方が初期の生育スピードがやや早い傾向にあります。
収穫を長く楽しむための最大のコツは、「外側の育った葉から順に、茎の根元近くをハサミで切り取ること」です。株の中心部にある小さな新芽(生長点)を傷つけずに残しておくことで、内側から次々と新しい葉が展開し、数ヶ月にわたって「無限収穫」のようなサイクルを維持できます。一度に株全体の3分の1以上の葉を摘まないよう配慮することが、株の体力を衰えさせないポイントです。