発育のペースが緩やかになる背景には、大きく分けて遺伝的要素と後天的な環境要因の双方が絡み合っています。
親の体質を受け継ぐ「家族性(体質性)低身長」の場合、病気ではなくその子の個性として緩やかに伸びていきます。父親と母親の身長から算出する「ターゲット身長(予測式:[父親の身長+母親の身長-13]÷2)」は有名ですが、これはあくまで統計上の傾向値であり、生活環境や本人のホルモン分泌によって実際の伸び幅は左右されます。
伸び悩みの原因と対策を考える上で見落とせないのが、基礎疾患や内分泌系のトラブルです。成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌不全、染色体異常(ターナー症候群など)、慢性的な消化器・腎臓疾患が原因で背が伸びにくくなっているケースが存在します。「ただの小柄」と思い込まず、客観的なデータを追う姿勢が求められます。