弾き語りに挑戦する際、最初に把握すべきは世田谷ラブストーリーの原曲キーです。本作のオリジナルキーはF#(嬰ヘ長調)に設定されています。カポタストなしのレギュラーチューニングでそのまま演奏しようとすると、F#、C#、D#m、Bといったセーハ(バレーコード)の連続となり、プロでも長時間の弾き語りでは握力への負担が避けられません。
清水依与吏氏のライブパフォーマンスやスタジオワークにおけるアプローチを紐解くと、アコースティックギター本来のふくよかな響きと開放弦のきらびやかさを生かすため、カポタストを用いたキー移調が前提となっています。現在、ギタリストの間で支持されているアプローチは主に2系統存在します。
ネットの楽譜サイトや世田谷ラブストーリー U-FRETの掲載譜面においても、閲覧者の約7割が選択しているのがCapo 4の設定です。Capo 4でDフォームを選ぶことで、原曲のイントロで鳴り響く印象的なコードボイシングをほぼそのままトレースできます。一方で、ギターを始めたばかりで指の関節がまだ開ききらない段階であれば、Capo 6のCフォームを活用するのが挫折を防ぐ賢明な選択肢となります。