米国市場の取引時間中、第一三共のADR価格が数パーセント単位で跳ね上がったり、あるいは急速に売り込まれたりする場面が頻発しています。このダイナミックな値動きに、日本の個人投資家から「夜の間に一体何が起きたのか」と強い関心が寄せられています。
価格が急変する最大の理由は、米国の医療学会や規制当局(FDA)からの発表タイミングが、日本時間の夜間から未明にかけて集中することにあります。がん領域における世界の注目学会(ASCOやESMOなど)での追加データ発表や、競合他社の臨床試験結果の速報は、東証が開いていない時間帯に容赦なく流れてきます。これに対し、欧米のアナリストやヘッジファンドがリアルタイムにポジションを構築するため、東京市場の開場を待たずに米国市場で猛烈な売買が先行する構造となっています。