免荷とは?完全免荷と部分免荷の違い・骨折後の期間とリハビリ徹底解説

免荷とは?完全免荷と部分免荷の違い・骨折後の期間とリハビリ徹底解説

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治療指針としては論理的であっても、実際に数週間から数か月の免荷生活を強いられる患者の生活環境は過酷です。医療ソーシャルメディアのコミュニティや知恵袋、患者手記の記述を紐解くと、医療従事者の想定を超える日常の障壁が浮き彫りになります。

「両手が松葉杖で塞がっているため、コップ一杯の水や食事の皿をリビングに運ぶことすらできない」「雨の日のマンホールやコンビニの床タイルで滑り、患足を地面に着いてしまってパニックになった」「片脚立ちでの入浴やトイレ動作の疲労感が激しく、精神的に追い詰められる」といった声が数多く見受けられます。健側の下肢にかかる負担は通常の2倍近くに跳ね上がり、腰痛や健側の膝痛を二次的に発症するケースも少なくありません。

そして医療現場が最も危機感をもって指導するのが、免荷中の筋力低下予防です。人間は下肢を完全に使わない生活をわずか1週間続けるだけで、筋断面積が約5〜10%萎縮すると言われています。この廃用性筋萎縮に抗うため、整形外科リハビリテーションでは患部に負荷をかけない形での早期筋力トレーニングが指導されます。

  • 大腿四頭筋セッティング(クアドセッティング):膝の裏で丸めたバスタオルを床に向かって強く押し込み、太もも前面の筋肉を収縮させる等尺性運動。関節を動かさず骨折部にストレスをかけずに行える。
  • SLR運動(ストレートレッグレイジング):仰向けで膝を伸ばしたまま脚をゆっくり20〜30cm持ち上げる運動。股関節周囲筋の維持に直結する。
  • 足指の把持運動(タオルギャザー):足関節の固定に問題がない範囲で、足の指でタオルを手繰り寄せる訓練。足裏の固有受容器を刺激し、歩行再開時のバランス感覚低下を防ぐ。
清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。