Q1:居酒屋で頼んだとき、ヒレはどのタイミングで取り出すのが正解ですか?
A1:お酒が手元に届き、火のセレモニーが終わったら、まず蓋を開けて香りを楽しみながら一口味わってください。その後、1〜2分経過して好みの出汁の濃さになった段階でヒレを小皿に引き上げるのが最も美味しく味わう作法です。入れっぱなしにするとヒレがふやけて酒が濁り、後半に雑味が強くなります。取り出したヒレは乾かないように小皿にキープしておき、つぎ酒の際に再び投入してください。
Q2:フグ以外の魚のヒレでも、美味しいひれ酒は作れますか?
A2:十分に作ることが可能です。割烹等では鯛(タイ)のヒレ酒が定番として知られるほか、エイヒレ、サワラ、イワナやヤマメなどの川魚を使った「骨酒(こつざけ)」も同系統の深い旨味を持ちます。ただし、青魚や油分の多い魚のヒレは脂質が酸化しやすく悪臭の元となるため不向きです。白身魚のヒレを使い、ぬめりを塩で完璧に取ってカラカラに干し上げることが成功の必須条件です。
Q3:ひれ酒を飲むと普通の熱燗より酔いやすい気がするのはなぜですか?
A3:75℃以上の超高温で提供されるため、アルコールが体内に吸収されやすい温度(体温に近い36〜40℃)へ体内で素早く到達することが主な要因です。さらに、火をつけることで口当たりが滑らかになり、出汁の旨味によってアルコール特有の刺激がマスキングされるため、無意識にハイペースで飲み進めてしまう心理的・生理的罠が存在します。つぎ酒の美味さに任せて飲み過ぎないよう、同量の和らぎ水(お冷)を挟みながら嗜むのが肝要です。