順天堂大学と聞くと、世間一般では「名門医学部」のイメージが先行し、ネット上の掲示板やSNSでは「野球部も医学生が中心なのか」「勉強片手に趣味でやっているチームではないか」といった誤認が散見されます。しかし、現場の実態を取材すると、その認識は決定的な誤解であることが分かります。
東都大学野球連盟に登録されている硬式野球部は、医学部の同好会活動とは明確に一線を画した体育会組織です。部員の大多数が在籍するのは、スポーツ科学の最先端研究拠点であるスポーツ健康科学部です。トップアスリートの育成や運動生理学、コーチング理論を専門的に学ぶ学生たちが大半を占めており、アスリートとしての意識レベルは他の強豪私立大と何ら遜色ありません。
現場関係者の証言によると、「医学部生が硬式野球部に在籍することは制度上可能だが、講義や実習の過密スケジュール上、週6日の厳しい東都リーグの練習・遠征を両立させるのは至難の業。部員はほぼ全員、アスリートとして高い頂を目指すスポーツ科学専攻の学生」とのことです。趣味的なサークル活動とはかけ離れた、勝利至上主義と学術的探求が同居するプロフェッショナルな空気感が、さくらキャンパスには満ちています。