2026年現在、医療現場で大きな議論を呼んでいるのが、かつてNASHと呼ばれていた「代謝異常関連脂肪肝炎(MASH)」の激増である。ライフスタイルの多様化やストレスの増加に伴い、お酒をほとんど飲まない人でも肝臓に脂肪が溜まり、急激に炎症へと進行する事例が後を絶たない。
MASHが悪化すると、肝臓内で胆汁の流れが滞る「胆汁停滞」が引き起こされる。その結果、本来であれば体外へ排出されるべき物質が血液中に逆流し、全身、とりわけ背中の感覚神経をダイレクトに刺激する。健康診断の数値がわずかに基準値を外れた程度の早期段階から「掻いても掻いても治らない背中の痒み」が現れるケースが報告されており、早期発見のための極めて重要な身体サインとして再評価が進んでいる。