記念日や鉄道周年イベントに合わせて登場する「限定復刻弁当」は、レトロブームも相まって空前の人気を博している。昭和期の掛紙を忠実に再現したパッケージや、当時の味付けを復元したおかずの数々は、シニア世代には懐かしく、若い世代には新鮮な食体験として映る。
こうした取り組みは、単なる懐古趣味にとどまらない。鉄道産業の活性化はもちろん、外食・中食産業における新たな需要創出としても高く評価されている。デパ地下やコンビニエンスストアの弁当とは一線を画す「旅の情緒」と「地域性」を備えた駅弁は、テイクアウト市場全体に豊かな価値を提供し続けているのだ。