日本代表とブラジル代表がワールドカップの舞台で激突した歴史を振り返ると、最も象徴的なシーンとして語り継がれるのが2006年W杯ドイツ大会グループステージ第3戦です。ジーコ監督率いる日本は、玉田圭司の鮮烈な先制ボレーシュートで世界を震撼させました。しかし、そこから怪物の目覚めを許し、ロナウドの2ゴールを含む猛攻を浴びて1-4と逆転負けを喫しました。当時の特番インタビューや選手の自著でも「あの失点からピッチ上の空気が一変し、ブラジルの本気という重圧に呑み込まれた」と赤裸々に語られています。
A代表同士の通算対戦成績は日本の0勝2分11敗。1996年アトランタ五輪での「マイアミの奇跡(1-0勝利)」はU-23世代の金字塔ですが、フル代表においては一度もブラジルから白星を挙げられていません。直近の2022年6月に国立競技場で行われた親善試合でも、日本は粘り強い組織守備で渡り合ったものの、後半に献上したPKを沈められ0-1で惜敗しました。
公式のハイライト動画等を見直しても明らかなように、過去の敗戦パターンは一貫して「相手の即興的なスピード変化」と「一瞬のバイタルエリアでの判断ミス」に起因しています。しかし、欧州5大リーグで主力を張る選手が過半数を占める現在の森保ジャパンは、組織力のみならず個のデュエル強度でも過去最高の数値を叩き出しています。