「差し込むだけでテレビにスマホの画面が映るはずだったのに、信号なしと表示される」――このトラブルの約8割は、ケーブルの初期不良ではなく送信側デバイスの機能制限に起因しています。USB Type-C端子は物理的な形状規格に過ぎず、実際にどのような信号を通せるかは機器の内部仕様によって完全に分かれています。
映像をHDMIへ変換して出力するためには、スマートフォンやPCのType-CポートがDisplayPort Alternate Mode(DP Alt Mode)に対応していなければなりません。国内で普及しているエントリー〜ミドルレンジのAndroid端末(一部のAQUOS wishシリーズやarrows Weシリーズなど)は、コストカットのためType-Cポートが充電およびUSB 2.0データ転送のみに制限されており、いくら高品質なケーブルを接続しても映像信号自体が出力されません。
一方で、iPhone 15/16/17シリーズ全機種、GalaxyのSシリーズ、Xperiaのフラッグシップモデル、そして近年のMacBookやiPad(Type-C搭載モデル)は基本的にDP Alt Modeを標準サポートしています。まずは自身が使用している端末の公式サイトスペック表で「映像出力対応」または「DisplayPort Alternate Mode」の記載があるかを確認することがトラブル回避の第一歩となります。