野党再編をめぐる最大の火種であり続けているのが、連合内部に横たわる官公労と民間労組のねじれです。旧民主党が立憲民主党と国民民主党に分裂した背景には、単なる政治理念の差だけでなく、背後にある労働組合の性格の違いが色濃く反映されています。
立憲民主党の主力を担う自治労や日教組は、身分保障された公務員を中心とするため、安全保障政策や護憲、労働環境の改善といったイデオロギー色の強い政策を重視します。一方、国民民主党を支援するのは、自動車総連や電機連合、UAゼンセンといった民間大手製造業・流通業の組合です。彼らは輸出産業の国際競争力やエネルギー安定供給、手取りの増加といった実利を最優先するため、原発再稼働や現実的な防衛政策を求めます。
このように、同じ連合の傘下にありながら、公務員制度改革や原発政策、防衛費の財源をめぐって両党の支持母体は常に衝突しています。立憲民主党が思い切った現実路線に舵を切れない根本的な理由は、この官公労の強固な縛りがあるからに他なりません。