最高峰の飛騨牛を手頃に手に入れるには、店頭へ足を運ぶタイミングの選定が勝負の分かれ目になる。地元民が口を揃える狙い目は、週末金曜日から日曜日にかけて開催される週末特売だ。特に開店直後の午前10時前後は、切り落としやパック詰めされたばかりの限定希少部位が棚に並ぶ。ただし、ここは戦場だ。オープン15分前にはすでに数十人の待機列ができあがる。
混雑をスマートに回避するなら、あえて日曜日の午後3時半から4時半を突くのが裏技として知られている。昼時の買い出し組が引き上げ、夕方の晩酌需要で再び混み合う直前のエアポケット。駐車場もスムーズに入庫できる可能性が跳ね上がる。公共交通機関を利用するなら、大曽根駅から矢田方面へ徒歩でアプローチすれば、周辺の渋滞に巻き込まれるストレスも皆無だ。
さらに見逃せないのが、精肉コーナーの隅にひっそり置かれる端材パックである。形は不揃いながらも、中身は正真正銘のA4・A5等級。すき焼きや牛丼、日々の炒め物に投入するだけで、家庭のフライパンが一流割烹の厨房へと変貌を遂げる。グラム数百円で手に入るこの隠れ名品をカゴへ滑り込ませることこそ、最大の防衛策だ。