報道当時、党本部前や永田町界隈では「共産党幹部から厳重注意を受け、活動自粛に追い込まれるのではないか」という憶測が飛び交いました。しかし、蓋を開けてみれば党内外のリアクションはメディアの期待した「断罪劇」とは全く異なる様相を呈しました。
当時の党幹部は記者会見において「独身の若い男女が交際している話であり、党としてとやかく言う筋合いのものではない」と淡々と回答。プライベートな交際に対して無用な干渉を行わない姿勢を貫きました。この対応は、古くからの党員のみならず、無党派層の若い有権者からも「極めて近代的で真っ当な大人の対応」と高く評価されました。
ネット上のコミュニティ(SNSや匿名掲示板)でも、初期には「路上でいちゃつくのは国会議員として軽率」「脇が甘い」という批判的な書き込みが一部で見られたものの、日が経つにつれて論調は劇的に変化していきました。
「政治家のスキャンダルといえば贈収賄や不倫ばかりなのに、30代の独身女性が好きな人とキスしただけで叩かれるのはおかしい」「むしろ吉良さんに親近感が湧いた」「堂々としていて潔い」といった擁護の声が圧倒的多数を占めるようになったのです。結果として、この報道は吉良氏から「浮世離れした政治家」のベールを剥ぎ取り、等身大の働く女性という共感可能なパーソナリティを定着させる契機となりました。