シャーザーのオッドアイにまつわる逸話の中で、全米のファンの心を最も温めたのが、彼と愛犬たちとの絆です。
熱心な動物愛護活動家としても知られるシャーザーと妻のエリカさんは、動物保護シェルターから複数の保護犬を引き取って育てています。その中の一匹である「ボイヤースキー(Boyerskey)」と名付けられた愛犬は、奇しくもシャーザーと同じく「左右の目の色が異なるオッドアイ」の犬でした。
ペット市場やシェルターにおいて、外見の特異さから引き取り手が敬遠されがちだったその犬の存在を知ったシャーザー夫妻は、迷うことなく家族として迎え入れました。「他の犬と違っているからこそ愛おしい。違っていることは決して欠点ではなく、唯一無二の魅力なんだ」という彼のスタンスは、単なる美談にとどまらず、多くの人々に勇気を与えています。
ナショナルズ時代には、シャーザーのオッドアイを模して右目が青、左目が茶色のレンズになった記念ボブルヘッド人形やサングラスが球場限定で配布され、即日完売するほどの人気を博しました。かつては異端視されることもあった身体的特徴を、球団やファンを巻き込んだポジティブなカルチャーへと昇華させたのです。