現在、両祭りはともに文化庁により「重要無形民俗文化財」に指定されている。その屋台骨を支えているのが、年間を通じて山車制作に心血を注ぐ「ねぶた師」と呼ばれる専門の職人たちだ。針金と木材で骨組みを組み、緻密な電気配線を施し、手作業で和紙を貼り重ねて蝋と墨、染料で命を吹き込む作業には、妥協なき職人魂が宿る。
近年では、女性のねぶた師が第一線で大型山車を手掛けたり、環境負荷を抑えたLED照明の導入が進んだりと、伝統の枠組みを守りながらも革新が続いている。平面から立体へと紙を張り巡らせ、闇夜に浮かび上がらせる職人技は、もはや単なる祭りの山車を超えた現代アートの領域に達している。