警察庁が公表している住宅侵入窃盗の認知件数データを紐解くと、オートロック付きマンションでの被害件数は依然として警戒すべき水準にある。オートロックは「侵入を遅らせる時間稼ぎ」にはなるが、絶対の壁ではない。
元埼玉県警刑事で犯罪心理学や防犯対策に詳しい佐々木成三氏は、昨今の侵入犯罪の特徴について「窃盗グループは極めて合理的にターゲットを選定しており、ランダムに見える暗証番号の推測もマニュアル化されている」と指摘する。佐々木氏によれば、空き巣は住民のSNS投稿や生活リズム、さらにはポストに溜まった郵便物から個人情報を割り出し、生年月日や車のナンバー、さらには「5963」のような定番暗証番号を順に試していくという。ほんの数分間の隙が、財産だけでなく生活の平穏を脅かす引き金となる。