レーベルの変遷もまた、彼女の音楽的進化を物語る重要な要素だ。アルファレコード時代に遺された作品群は、海外の最先端サウンドを取り込みつつ、独自の実験精神に満ちあふれていた。ディスコ、ファンク、フュージョンを吸収したアヴァンギャルドかつダンサブルな楽曲群は、時代を先取りしすぎていたと言っても過言ではない。
その後、ソニー・ミュージックエンタテインメント期へ移ると、そのサウンドはさらに重厚さと深みを増していく。セルフプロデュースの精度は極限まで高まり、ボーカリストとしての表現力も神域に達した。この時期の作品群は、現在のR&Bやソウルの作り手たちにとっても絶好のバイブルであり続けている。