1995年の発売以来、約27年以上にわたってロングセラーを誇った「トーマス チューイングキャンディ」。製造を手掛けてきたのは菓子大手の株式会社ロッテだ。原作はイギリスの絵本作家ウィルバート・オードリーによる「鉄道シリーズ」であり、日本国内ではソニー・クリエイティブプロダクツがライセンスを管理する人気IP「きかんしゃトーマス」を全面的にフィーチャーしていた。
なぜ、これほどまでに根強い人気を誇る商品が突然の生産終了に追い込まれたのか。製菓業界の関係者によると、最大の要因は製造ラインの設備老朽化だという。専用の製造機器が更新時期を迎える中で、再投資のコストと今後の市場規模を天秤にかけた結果、苦渋の決断を下さざるを得なかったとされる。
加えて、昨今の食品業界全体を直撃している原材料費の高騰や物流コストの急上昇も影を落とす。手に取りやすい駄菓子価格を維持することが困難になった背景には、複合的な構造問題が存在していた。