東洋佐々木ガラスはなぜ割れない?Hsの秘密とプロ絶賛の理由を徹底解説

東洋佐々木ガラスはなぜ割れない?Hsの秘密とプロ絶賛の理由を徹底解説

東洋佐々木ガラスはなぜ割れない?Hsの秘密とプロ絶賛の理由を徹底解説についての真相を徹底解説します。

グラスを長年使用する中で最も多い破損トラブルは、洗浄時や乾杯の衝撃によってフチが欠けてしまう「チッピング現象」です。飲食店のバックヤード調査によると、業務用グラスの破損原因の約70%以上が口部の欠けや衝撃に起因していると報告されています。この弱点を克服するために開発されたのが、東洋佐々木ガラスの代名詞ともいえるHS(ハードストロング)技術です。

HS技術は、1967年に佐々木硝子が日本で初めて実用化した国産強化グラスのパイオニアです。その製法には主に2つのアプローチが存在します。

  • 口部物理強化(風冷強化法):成形直後のグラス口部に冷風を急冷噴射し、表面に強い圧縮応力層を形成する技術。スタックタンブラーなど日常使いのグラスに多用され、衝撃に強いタフさを実現。
  • 全面化学強化(イオン交換法):ガラス内部のナトリウムイオンをより大きなカリウムイオンに置換することで、グラス全体に均一な圧縮応力層を生み出す高度な処理。薄肉のステムウェア(ワイングラス等)にも適用可能。

さらに注目すべきは、独自配合によって開発されたソーダライムガラスファインクリアの存在です。従来のソーダガラス特有の青みを極限まで抑え、クリスタルガラスに迫る光線透過率とシャープな透明度を実現しました。ファインクリアは鉛を含まない環境配慮型素材でありながら、業務用食器洗浄機で使われる強アルカリ洗剤に対しても高い白濁(耐アルカリ)耐性を誇ります。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。