連日多くの人が詰めかける現場で、スムーズに見学を楽しむためには明確な戦略が必要だ。最も推奨される混雑回避ルートは、開門直後の早朝8時30分前後、もしくは大型ツアー団体が立ち去る午後遅めの時間帯を狙うこと。昼前後の時間帯はチケット売り場が極めて混雑するため、事前のオンライン手配や朝一番の到着が時間を有効に使う鍵となる。
二階のギャラリー層からは、ドーム全体を俯瞰する圧倒的なパノラマが広がる。ここで絶対に外せない見どころが、13世紀に描かれた最高峰のモザイク画「ディーシス(嘆願)」だ。キリストと聖母マリア、洗礼者ヨハネが繊細なガラスタイルの色彩で表現されており、光の差し込む角度によって表情が変わる。さらに、かつて十字軍の兵士が刻んだとされるルーン文字の落書きや、皇帝の門の精巧な彫刻など、細部に宿る歴史の断片を探す旅も尽きない魅力だ。