『ルパン三世』の生みの親である漫画家・モンキー・パンチが描いた原作漫画における峰不二子は、元々固定された同一人物というよりも「毎回ルパンの前に現れる謎の美女」という概念に近い存在だった。毎回名前は同じ「不二子」でありながら、役柄や雰囲気が変わる実験的なキャラクター造形が試みられていたのだ。
モンキー・パンチが描く肉体美は、海外のバンド・デシネやアメリカン・コミックスの影響を色濃く受けた、シャープでハードボイルドな線が特徴的だった。単に男性に媚びるための性的な記号ではなく、欲望に忠実で自立した強い女性の美学。それこそが、彼女のスリーサイズ以上の魅力を形成する根幹となっている。