本作のメガホンをとると有力視されているのが、視線のアートを極めたフランスの鬼才セリーヌ・シアマだ。登場人物たちの交錯する感情を静謐かつ苛烈に切り取る彼女の手腕は、本作においても遺憾なく発揮されている。
物語の核をなすのは、時代と社会の荒波に抗いながら織りなされる二人の女性の交歓だ。従来のステレオタイプを注意深く削ぎ落とし、純粋な魂の横顔をすくい取る演出は圧巻の一言。劇中で交わされる静かな対話の一句一句が、鑑賞者の倫理観や美意識を揺さぶる構造となっている。
本作のメガホンをとると有力視されているのが、視線のアートを極めたフランスの鬼才セリーヌ・シアマだ。登場人物たちの交錯する感情を静謐かつ苛烈に切り取る彼女の手腕は、本作においても遺憾なく発揮されている。
物語の核をなすのは、時代と社会の荒波に抗いながら織りなされる二人の女性の交歓だ。従来のステレオタイプを注意深く削ぎ落とし、純粋な魂の横顔をすくい取る演出は圧巻の一言。劇中で交わされる静かな対話の一句一句が、鑑賞者の倫理観や美意識を揺さぶる構造となっている。