Q1:洋式トイレの水の中に便が落ちてしまいましたが、水から引き上げて採取してもいいですか?
A1:絶対にいけません。便器内の水に含まれる残留塩素や家庭用洗浄剤の成分が、便中のヘモグロビンや細菌を短時間で破壊・変性させてしまいます。水没した便から採取した検体は正確な検査ができないため、破棄して次回の排便時に再度採取してください。
Q2:2日法(2回採取)の指示がありますが、同じ日の朝と夜に2回採取しても有効ですか?
A2:原則として異なる日(別々の排便)から採取することが推奨されます。大腸がんやポリープからの出血は「間欠的(常に出血しているわけではない)」であるため、日を分けることで病変の検出率(感度)を高める設計になっているためです。どうしても1日しか排便がない場合は健診機関へ相談してください。
Q3:冷蔵庫に検便容器を入れるのが衛生的にどうしても抵抗があります。どうすればいいですか?
A3:容器をティッシュで包んだ上で、密閉性の高いジッパー付きプラスチック袋に二重に入れ、さらに不透明なポーチやアルミホイルで包むことで直接の接触や視覚的な不快感を防げます。それでも抵抗がある場合は、保冷剤を入れた保冷バッグに検体を入れ、直射日光の当たらない涼しい部屋(冷暗所)で保管してください。
Q4:採便スティックの先端を便に深く刺して、たっぷり塊ですくい取ってしまいました。減らすべきですか?
A4:便の量が多すぎると、容器内の保存液(緩衝液)との比率が崩れ、検査機器のノズル詰まりや判定エラーの原因になります。スティックの先端スリット(溝)に便が薄く入り込んでいる状態がベストです。塊ですくってしまった場合は、清潔なトイレットペーパー等で余分な便を軽くぬぐい取り、溝の表面が埋まる程度に調整してから容器に戻してください。