かつての「右派政治運動の総本山」というイメージを根底から覆したのが、3代目総裁である谷口雅宣への権力継承だった。谷口雅宣は、祖父・雅春の教えの中にある「万物感謝」「自然との調和」の側面を現代的に再解釈し、従来の政治的・憲法論議的な活動から完全に撤退。教団のエネルギーを全面的に地球環境保全へと舵を切ったのである。
2026年現在、教団が推進する環境運動は単なるポーズではない。自民党など保守政党への支援を打ち切り、選挙運動との決別を宣言したばかりか、原発反対や再生可能エネルギーの導入拡大、肉食を控える「ノーミート食」の推奨など、リベラル的とも言えるエコロジー思想の実践に特化している。かつての右派運動の遺伝子を受け継ぐ外部団体とは事実上の絶縁状態にあり、旧来のイメージで教団をとらえると現在の真実の姿を見誤ることになる。