バターは水分活性が低く比較的日持ちする食品ですが、油脂である以上「酸化」と「乾燥」「冷蔵庫内の臭い移り」には細心の注意を払わなければなりません。
【賞味期限切れはいつまで使えるか?】
未開封の状態で10℃以下の冷蔵保存が守られていれば、賞味期限を1〜2ヶ月過ぎても直ちに健康被害が生じる可能性は極めて低いです。ただし、開封後は空気に触れることで表面の乳脂肪が酸化し、黄色く変色したり、油臭(過酸化物の風味)が発生したりします。開封後は賞味期限にかかわらず2週間〜3週間以内に使い切るのが理想です。酸っぱい臭いやカビの発生、不自然な変色が見られる場合は使用を中止してください。
【風味を一切落とさない冷凍保存の手順】
切れてるバターは、その形状ゆえに冷凍保存との相性が抜群です。ブロックバターのように解凍時に大きな塊を切り分ける苦労がありません。
- 個別に密着ラップ:1片ずつ(または2片ずつ)、空気が入らないよう食品用ラップでピッチリと包みます。
- アルミホイルまたは遮光ジッパー袋へ:ラップしたバターをアルミホイルで包むか、冷凍用ジッパー付き保存袋(フリーザーバッグ)に入れて空気を抜いて密閉します。光と酸素を遮断することで冷凍焼けを防ぎます。
- 急速冷凍:金属トレイに乗せて冷凍室へ入れます。冷凍保存での寿命は約半年〜1年間維持できます。
- 使い方:加熱調理なら凍ったままフライパンへ直接投入可能です。トーストに塗る場合は、焼きたての熱々パンに乗せるだけで自然に溶け広がります。
なお、ネット上で「スーパーで切れてるバターが売ってない」という声が散見される時期があります。これは酪農の端境期(生乳生産量が落ちる夏場)や、年末年始のお菓子作りシーズンに需要が急増することに加え、スーパー側の棚割りスペースの都合(利便性特化型商品として在庫回転を絞っているケース)による一時的な品薄が主な要因です。