作品の表現表現における最大の転換点は、掲載誌が「週刊少年ジャンプ」から月刊誌「ジャンプスクエア」へと移籍し、続編である『To LOVE-る -とらぶる- ダークネス』が始動した瞬間だ。
集英社が誇る主力誌から、より対象年齢層が高く表現の自由度が高い月刊誌へ移行したことで、作画の精緻さとエロティシズムは飛躍的な進化を遂げた。週刊連載の過酷なスケジュールから解放されたことで、矢吹健太朗先生の描く曲線美とディテールへのこだわりは神業の域に到達。陰影の入れ方や衣類の透け感、ボディラインの繊細な描写は、月刊誌ならではの圧倒的なクオリティを誇るようになった。
単なる読者サービスにとどまらず、キャラクターの感情の揺れやストーリーの緊迫感を高める演出として視覚的表現が機能し始めたのも、この移籍以降の大きな特徴である。