モアイ像の乱立によって島民が森林を伐採し、資源が枯渇して文明が自滅したという「環境破壊崩壊説」。長らく教科書にも載っていたこのショッキングなストーリーも、最新のDNA解析や環境考古学によって完全に覆されつつある。
最新の未公開調査データによると、イースター島の住民は島を荒廃させたのではなく、岩石マルチング(土壌に石を敷き詰めて水分の蒸発を防ぐ高度な農法)を駆使し、持続可能な社会を長期にわたって維持していた。過剰な伐採による自滅という悲劇のシナリオは、西洋の探検家たちが持ち込んだ感染症や奴隷掠奪の歴史を曖昧にするための都合の良いフィクションだった可能性が高い。