国境を越えた流通を担う動画配信サービスの存在も、この熱気を持続・拡大させる上で決定的な役割を果たしている。グローバルなプラットフォームであるNetflixやAmazon Prime Videoが競い合うように国内発のオリジナルコンテンツや独占配信権を拡充する中、ローカルな文脈に根ざした鋭い会話劇は、世界市場に対する強力な差別化要素になりつつある。
日本の何気ないアパートの一室で繰り広げられる人間模様が、字幕や吹き替えを通じて海外の批評家やドラマフリークの間でも「極めてユニークな心理描写」として評価を集め始めている事実は興味深い。ローカルの極限を突き詰めた表現こそが、結果としてグローバルな普遍性を獲得するという逆説がここにある。