アース線の接続作業には特別な国家資格は不要であり、一般の家庭で安全に自力接続が可能です。ただし、端子の形状に合わせた正しい手順を踏まないと接触不良を起こし、いざというときに電気を逃がせなくなります。
まず確認すべきは、電子レンジのアース線をどこにつなぐかという設置場所です。コンセントプレートの下部に「アース」と刻印されたフタや突起があり、内部に金属パーツが備わっています。端子の構造は主に2種類に分かれます。
1. ネジ式端子の繋ぎ方
ドライバーを使い、端子カバーを開けて中央のプラスネジを反時計回りに少し緩めます。アース線の先端にある被覆を剥いた銅線を時計回りにネジの軸へ巻き付けるか、U字型にして挟み込み、プラスドライバーでしっかりと締め付けます。締め終えたら軽くコードを引っ張り、抜けないことを確かめてからカバーを閉じます。
2. 差し込み式(ワンタッチ式)端子の繋ぎ方
カバーを開けると金属のレバーや小さな穴があります。レバーを指先やマイナスドライバーで押し上げ、露出した銅線部分を穴の奥までまっすぐ差し込みます。レバーを戻すと内部の金具が線をロックします。無理に引っ張っても抜けない状態になっていれば完了です。
電子レンジの設置場所とアース端子付きコンセントが離れている場合は、アース線の延長方法を実践します。ホームセンターや家電量販店で販売されている「IV線(より線、太さ1.6mm前後)」と「圧着端子」または「絶縁スリーブ」を用意し、元のコードとしっかり結合させてビニールテープで絶縁処理を行います。簡易的には市販のアース延長コード(端子付きコード)を接続するだけでも十分な長さを確保できます。
なお、重大な事故を招く危険な誤接続先として「ガス管」「水道管(樹脂製配管が主流のため機能せず)」「電話や避雷針用のアース」が挙げられます。これらに繋ぐと火災や爆発事故、雷サージの逆流を誘発するため、絶対に接続してはなりません。