ネット上の一部コミュニティやSNSでは、「銀座店が閉店したからアバクロは日本から完全撤退した」と誤認されているケースが少なくありません。しかし、これは明確な誤解です。
実際には、巨大なフラッグシップショップを大都市の一等地に構えてブランドの看板とする戦略から、「ららぽーと」などの大型商業施設を中心とした郊外型・適正規模の出店戦略へと舵を切ったに過ぎません。国内では複数店舗が営業を継続しているほか、公式オンラインストアも日本向けに完全ローカライズされ、スムーズな配送・返品体制が構築されています。
現在のアバクロが支持を集めている理由は、かつてのロゴパーカーではなく、トレンドを押さえたワイドスラックスやリネンシャツ、ウェディングゲスト向けドレスなど、日常に寄り添うスマートカジュアルです。派手な騒ぎを起こさずとも、質の高いデイリーウェアとして着実にファン層を広げています。
【実態検証】かつてのファンと現代の購入層が見せるリアルな評判
当時のストアモデルブームを知る40代前後のユーザーからは、「昔のタイトなポロシャツはもう着られないが、今のアバクロのスラックスはシルエットが綺麗で仕事着にも重宝している」といった声が多く聞かれます。
一方で、当時の過激なイメージを知らない20代の若年層は、SNS上で「上品で高見えするブランド」として純粋にアイテムを評価して購入する傾向が見られます。過去のネガティブな遺産を清算し、プロダクト自体の魅力で勝負する姿勢が実を結んでいる証拠と言えます。