世界のバスケ競技人口の内訳を分析すると、特定のメガマーケットによる強烈な牽引力が浮き彫りになります。なかでも群を抜いているのが中国とアメリカの2カ国です。
中国バスケ人気競技人口は、中国バスケットボール協会(CBA)関連の調査機関によると、日常的にプレイする愛好者を含めて約3億人に達すると推計されています。中国においてバスケットボールは学校教育の主軸であり、都市部のコミュニティスペースには必ずと言っていいほどバスケットゴールが設置されています。かつてヒューストン・ロケッツで大活躍した姚明(ヤオ・ミン)の登場以降、NBAの放映権ビジネスやシューズブランドのマーケティングが浸透し、若年層にとって「最も身近でクールなスポーツ」としての地位を不動のものにしました。
一方、発祥国であるアメリカバスケ競技人口は、全米スポーツ&フィットネス協会(SFIA)の調査で約2500万人〜3000万人が定期的にプレイしていると報告されています。アメリカ国内のチームスポーツ参加者数ランキングにおいて、バスケットボールは長年トップを維持し続けています。小学生のユース年代から全米大学体育協会(NCAA)、そして最高峰のNBAへと至る育成ピラミッドが完全に体系化されているだけでなく、全米各地の公園やフィットネスクラブで日常的に行われるピックアップゲーム文化が底辺を強固に支えています。
さらに、リトアニアやセルビア、スロベニアといったバルト三国・旧ユーゴスラビア諸国では、人口規模こそ小さいものの「バスケが国技」として社会に根付いており、人口あたりのプロ輩出比率で世界を圧倒しています。また、東南アジアのフィリピンでも、国民の約8割がバスケファンを自認し、路地裏の至る所に手作りのバックボードが掲げられるなど、独自の熱狂的なカルチャーが形成されています。